【NASDAQ100比較】iFreeNext・ニッセイ・楽天・eMAXISどれを選べばいいの?

2024年にスタートした新NISAをきっかけに、「そろそろ投資を始めてみようかな」と考えている方も多いのではないでしょうか?

なかでも、アメリカの成長を引っ張ってきた「NASDAQ100 ナスダック」という指数に注目が集まっています。実はこのナNASDAQ100、過去20年でなんと約14倍にも成長した実績があるんです。

この記事では、そんなNASDAQ100に投資できる4つの投資信託を分かりやすく比較しながらご紹介していきます。

初心者の方にもできるだけやさしく解説しますので、「どれを選んだらいいか分からない…」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

NASDAQ ナスダックってなに?

もう知ってるよ!という方はNASDAQ100の4銘柄の比較にジャンプ

NASDAQ100のおすすめ4銘柄を徹底比較

NASDAQ(ナスダック)は、アメリカにある「株の売買が行われる市場(証券取引所)」のひとつです。

  • 東京でいうと「東証(東京証券取引所)」みたいなもの
  • 主に ハイテク企業(テクノロジー企業) が多く上場している

たとえばこんな会社

  • Apple
  • Microsoft
  • Google(親会社はAlphabet)
  • Amazon
  • Tesla テスラ
  • NVIDIA エヌビディア
  • Meta(旧Facebook)

NASDAQ100ってどんなもの?

「NASDAQ100」とは、NASDAQに上場している会社のうち特に代表的な100社をまとめたグループです。

正式名称:NASDAQ-100指数(ナスダック100しすう)

NASDAQ 100の特徴
  • アメリカの 超有名な非金融企業100社(銀行などは入らない)
  • ハイテク企業が多いので、成長力が高い
  • 世界的な企業ばかりなので、安定感もある

NASDAQ100に「投資する」ってどういうこと?

NASDAQ100に投資する=これらの優良企業100社に「まるごと少しずつ投資できる」ということ。

これらの企業の株を1社ずつ買うのは難しいしお金もかかるけど、NASDAQ100のインデックスファンドやETF(上場投資信託)を買えば、100社にバランスよく分散投資できます!

もし30年前から毎月3万円ずつ積み立てていたら、なんと1億7,000万円もの資産になっていたという驚きのデータも!AIやクラウド、半導体といったこれからの時代に欠かせない分野にも強いのが特徴です。

NASDAQ100は、時価総額(会社の大きさ)が大きくて勢いのある会社に自動的に多めに投資されるしくみを採用しています。

NASDAQ100が向いているのはこんな人

①長期でじっくり育てたい人(5年以上)

「すぐに利益がほしい」より、「数年後に大きく増やしたい」タイプにおすすめ!

ハイテク企業は短期では価格の上下が激しいけど、長期的には大きく成長していく傾向があります。なので、じっくり時間をかけて育てたい資金づくりに向いています。

たとえばこういうパターン

  • 「10年後の子どもの大学進学費用のためにコツコツ育てたい」
  • 「老後資金を20年くらいかけて増やしたい」

②値動きがあってもあわてずにいられる人

一時的に下がっても、ちゃんと戻ると信じてコツコツ積み立てられる人も向いています。

NASDAQ100に含まれる企業は世界トップを誇る会社ばかり。下がってもまた伸びる力がある企業が多いです。

でも、値動きに慣れていないと「うわー!下がった!」とびっくりしてしまうかも。

  • 「値段が下がっても、すぐに売らないで待てる」
  • 「毎月決まった金額を積み立てて、気にしすぎない」

とメンタル強めでいられる人は、リターンが大きいNASDAQおすすめです。

③成長企業にワクワクできる人・新しいものが好きな人

  • 「iPhoneやAmazonが好き」
  • 「AI・テクノロジーに興味がある」
  • 「未来に期待したい!」

こういう方の「推し活投資」としても◎。

NASDAQ100への投資=AppleやGoogle、Amazonなど日常生活に溶け込んでいる会社や、AI・ロボット・電気自動車などこれからの未来を引っ張っていく産業への投資です。

「この企業を応援したい!」「これからの世の中に必要そう!」と思える会社があるなら、NASDAQ 100へ投資は有意義になるでしょう。

④日本だけじゃなく、世界にも目を向けたい人

投資したいけど「日本だけじゃちょっと心配…」と思ってる人にもおすすめ!

日本の人口は少しずつ減っていて、経済も成長がゆるやかです。

それに対して、アメリカは企業(特にハイテク系)は世界中に商品やサービスを展開していて、これからもまだまだ成長が期待できます

単なる流行り・一時的なブームではなく、今後のテクノロジーの進化を支えるこれからの時代に欠かせない存在です。また、世界中から優秀な人材が集まる点も、ナスダック100の強みと言えるでしょう。

「未来をつくる技術」と「それを実現する人材」の両方を持ち、世界をリードする会社に投資したいという方にNASDAQは向いています。

NASDAQ100に投資できる4つのファンドを比較

ここからはNASDAQ100に投資できるファンドを見ていきましょう。

ここ数年で低コストファンドが続々と誕生し、投資しやすくなりました

以下の4つを比較していきます。

  • iFreeNext NASDAQ100老舗ファンドで、新NISAの積立投資枠でも投資可能
  • ニッセイNASDAQ100インデックスファンド2023年誕生、信託報酬の安さから購入者が増え、純資産が急増
  • 楽天・プラス・NASDAQ-1002024年1月誕生、ニッセイよりさらに信託報酬が安いファンド
  • eMAXIS NASDAQ100信託報酬がiFreeNextよりも安価

NASDAQ100投資信託ざっくり比較

信託報酬
実質コスト
取り扱い
証券会社
新NISA
つみたて投資枠
iFreeNext
NASDAQ100
0.495%
約0.545%
SBI
楽天
マネックス
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド
0.2035%
約0.22%
SBI
楽天
マネックス
楽天・プラス・
NASDAQ-100
0.198%
約0.21%
楽天
eMAXIS
NASDAQ100
0.2035%
約0.23%
SBI
楽天
マネックス

①iFreeNEXT NASDAQ100

  • 運用会社:大和アセットマネジメント
  • 設定日:2018年8月31日(最も古い)
  • 投資タイプ:インデックス型
  • 信託報酬(実質コスト):年率0.495%+隠れコスト含め約0.516%
  • 販売会社:SBI証券、楽天証券など多数
  • つみたて投資枠:◎(唯一、積立&成長投資枠どちらも対応)

老舗ファンドとして安定した実績を持ち、新NISAのつみたて投資枠で唯一投資可能なのが最大の魅力です。

②ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント
  • 設定日:2023年3月31日
  • 投資タイプ:インデックス型
  • 信託報酬:年率0.2035%(半期実績より想定実質コストは約0.31%)
  • 販売会社:SBI証券、楽天証券など多数
  • 積立投資枠:非対応(成長投資枠のみ)

誕生からわずか数年で急成長。低コストが魅力で、今後も人気が高まりそうなファンドです。

私はこのニッセイNASDAQを月3万円ずつ買っています。2024年の1年間で+13%利益が出ました!

③楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド

  • 運用会社:楽天投信投資顧問
  • 設定日:2024年1月30日(最も新しい)
  • 投資タイプ:インデックス型
  • 信託報酬:年率0.198%(最安クラス)
  • 販売会社:楽天証券のみ
  • 積立投資枠:非対応(成長投資枠のみ)

新しく出たばかりですが、信託報酬の安さと楽天ポイント還元により楽天証券ユーザーからの注目度が高まっています。

④eMAXIS NASDAQ100インデックス

  • 運用会社:三菱UFJアセットマネジメント
  • 設定日:2021年1月29日
  • 投資タイプ:インデックス型
  • 信託報酬(実質コスト):年率0.440%(実質コストは0.463%)
  • 販売会社:SBI証券、楽天証券、松井証券など多数
  • 積立投資枠:非対応(成長投資枠のみ)

eMAXIS “slim”ではありません!

コストは中間クラスながら、設定来じわじわと純資産を増やしている安定型。信頼感もあります。

純資産額の伸びの違い

純資産額の伸びは以下の通りです。(2025年6月16日時点)

純資産額設定日
iFreeNext
NASDAQ100
1789.96 億円2018年8月31日
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド
3025.77 億円2023年3月31日
楽天・プラス・
NASDAQ-100
985.70 億円2024年1月30日
eMAXIS
NASDAQ100
1567.95 億円2021年1月29日

ニッセイNASDAQ100は、信託報酬の安さから急激に人気が高まっている、いま一番勢いのあるファンドです。

楽天・プラスも、1年ちょっとで約18倍に伸びています。コストの安さから一気にお金が集まっています。

信託報酬(コスト)の違い

投資信託(ファンド)を持っていると、運用してもらうための手数料がかかります。これを「信託報酬 しんたくほうしゅうといいます。

信託報酬は、長く投資するほど積み重なって大きな差になるので注意が必要です。

たった0.3%の差でも、30年後には約300万円の差に!?

たとえば、毎月5万円ずつ30年間積み立てし、年7%で運用できた場合

  • 信託報酬が 0.2%のファンド
  • 信託報酬が 0.5%のファンド を比べると…

最終的なコストの差は約300万円!

たった0.3%の違いですが、将来の資産が大きく変わります。

投資信託には、信託報酬のほかにも為替コスト・売買手数料などいろんな細かい費用があります。

これらを合わせたものが 「実質コスト」。本当に比較すべきはこっちです!

ファンド名信託報酬
(目論見書)
実質コスト
(判明分)
コストの印象
iFreeNext
NASDAQ100
0.495%約0.545%やや高め
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド
0.2035%約0.22%安い
楽天・プラス・
NASDAQ-100
0.198%約0.21%最安
eMAXIS
NASDAQ100
0.2035%約0.23%安い

楽天・プラスは、信託報酬が業界トップクラスで安いのが魅力。買えるのは楽天証券だけですが、「とにかくコストをおさえて、おトクに運用したい!」という方に向いています。

ニッセイNASDAQ100も細かい費用を含めた実質コストが低く、たくさんの投資家に選ばれています。「楽天証券は使ってないけど、コストは安くしたい」という方はこちらがおすすめです。

証券会社別もらえるポイント

大手ネット証券では、投資信託をクレジットカードで購入したり、証券口座に投資信託を保有しているとポイントがもらえるサービスをおこなっています。

クレジットカード積立(クレカ積立)

対象のクレジットカードを使って投資信託を積立購入すると、積立金額に応じたポイントが還元されます。

ファンド名証券会社 / 還元率対象カード
iFreeNext
NASDAQ100
SBI 0.5%〜5%
楽天 0.5%〜2%
マネックス 1.1%
松井証券 0.5〜1%
三井住友カード
楽天カード
マネックスカード/dカード
JCBカード
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド
SBI 0.5%〜5%
楽天 0.5%〜2%
マネックス 1.1%
松井証券 0.5〜1%
三井住友カード
楽天カード
マネックスカード/dカード
JCBカード
楽天・プラス・
NASDAQ-100
楽天 0.5%〜2%楽天カード
eMAXIS
NASDAQ100
SBI 0.5%〜5%
楽天 0.5%〜2%
マネックス 1.1%
松井証券 0.5〜1%
三井住友カード
楽天カード
マネックスカード/dカード
JCBカード

iFreeNext・ニッセイ・eMAXISの3つは、SBI証券・楽天証券・マネックス証券どこでも買えます。

ご自身が持っているカードで証券会社を選ぶか、つみたて用にカードを作るのもよいでしょう。

SBI証券は三井住友カードの年間利用金額が10万円、松井証券はJCBカードの年間利用額が5万円を超えないと、クレカ積立の還元率が0%になってしまうのでご注意ください。

※クレカ積立分は利用金額に含まれません。

楽天・プラス・NASDAQ100は、楽天証券×楽天カード専用。他の証券会社では買えませんが、楽天ユーザーにはお得です。

投資信託保有ポイントサービス

対象の投資信託を保有していると、保有残高に応じてポイントが貯まります。

貯まったポイントは、投資信託の購入や提携先のポイントサービスに交換できます。

ファンド名証券会社 / 還元率対象カード
iFreeNext
NASDAQ100
松井証券 0.215%JCBカード
ニッセイNASDAQ100
インデックスファンド
SBI 0.05%
マネックス 0.03%
松井証券 0.05%
三井住友カード
マネックスカード/dカード
JCBカード
楽天・プラス・
NASDAQ-100
楽天 0.05%楽天カード
eMAXIS
NASDAQ100
SBI 0.05%
マネックス 0.03%
松井証券 0.0525%
三井住友カード
マネックスカード/dカード
JCBカード

これ、投資信託を持っているだけでポイントがもらえるんです。

途中で積立をやめたとしても、口座に投資信託がある限りはおこづかいのようにポイントが入ってきます(銀行の普通口座に利息がつくイメージです)。

保有している投資信託の価格が上がると、もらえるポイントが増えるのもうれしいですね。

新NISAで投資する場合に見るべきポイント

ここまで見てきて、「ニッセイか楽天を選べばいいのね」と思った方が多いかと思いますが、もう1つ注目すべきポイントがあります。

それは、新NISAの「つみたて投資枠」での投資について。

新NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠があります。

ざっくり言うと、

  • つみたて投資枠=毎月同額をコツコツ積み立てる枠。買えるのはお墨付きの投資信託のみ。初心者向け。
  • 成長投資枠=幅広い選択肢の中から自分で選んで投資をする枠。株・投資信託・ETFが買える。慣れてる人向け。

つみたて投資枠と成長投資枠の違いについてはこちらもどうぞ。

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠ってどう違うの?初心者が選ぶならどっち?

で、4つの投資信託の中で「つみたて投資枠」を使えるのはiFreeNextだけなんです。

他の3つ(ニッセイ・楽天・eMAXIS)は、成長投資枠でしか買えません。(iFreeNext は成長投資枠でも買えます)

とはいえ、成長投資枠でも積立設定をすれば、つみたて投資枠同様コツコツ買うことはできます。

限度額の範囲内でればクレカ積立のポイントももらえますのでご安心くださいね。

まとめ:NASDAQ100投資で高リターンを狙おう

ご紹介した4つのNASDAQ100投資信託は、それぞれにちがった良さがあります。

どれを選ぶかは、使っている証券会社やコスト、使いたいNISA枠によって変わってきます。

iFreeNext NASDAQ100

iFreeNextは、歴史と実績のある「ベテラン選手」。

他のものと比べてコストは少し高めなものの、新NISAの「つみたて投資枠」で買えるのがメリットです!

ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

急速に人気が出ていて、純資産額もグングン増えています。

コストがとても安く、多くの証券会社で購入できるので初めてのNASDAQ投資におすすめです。

楽天・プラス・NASDAQ-100

手数料が最安で、コスパ重視の方にはぴったりです。

楽天証券を使っている方には特におすすめ。楽天ポイントも活用できるので、ポイント投資をしてみたい方にも。

eMAXIS NASDAQ100

こちらは「バランスタイプ」。

手数料もそこそこ安くて、集まっているお金も順調に増えている、安定感のある投資信託です。

どれを選べばいい?

  • 手数料が安いものを選びたいなら
     → ニッセイ or 楽天
  • 楽天証券を使っている方なら
     → 楽天NASDAQ-100がぴったり
  • 他の証券会社を使っている方なら
     → ニッセイNASDAQ-100がおすすめ

投資信託は長く持つことでお金が増えるもの。だからこそ、手数料の違いが将来の差につながることもあります。

ご紹介した内容を参考に、ぴったりのファンドを選んでくださいね。

※注意事項・免責事項

当ブログでご紹介している内容はあくまで情報提供を目的としたもので、特定の投資や銘柄をおすすめするものではありません。

また、掲載内容をもとにした投資で損失が出た場合でも、責任は負いかねます。最終的な投資の判断はご自身でお願いいたします。

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